お茶の一口講座



お茶の上手ないれ方は?

お茶をおいしくいれるには、お湯の温度がたいへん重要です。

一般に高級茶ほど低温で、少ない湯量でゆっくり入れ、番茶などは高温で多量の湯を使って短時間にいれます。これは高級茶のうま味はアミノ酸によるもので、高温で入れるとタンニンが多くでて苦渋味が強くなるからです。

お茶に使うお湯はどの茶の場合も必ず一度沸騰したお湯を使うようにします。

まず、急須にお湯を入れてじゅうぶんに温めます。その後、急須に入れたお湯を人数分に用意した茶碗に注ぎ、茶碗も温めます。

急須の大きさや人数、濃いめうすめなど好みなどを考慮に入れて適量の茶葉を急須に入れます。

さましたお湯を急須に入れ、葉の開くのを待って最後の一滴まで注ぎましょう。そのとき、それぞれの茶碗のお茶が均等になるように、各茶碗に少量ずつ入れて濃ゆさや量が同じになるようにします。


保存の方法は?

開封前は、
100g入りの袋は特殊真空包装がしてあるので、購入したらすぐに冷蔵庫か冷凍庫に入れて保存しましょう。使う場合は冷蔵庫から出して、しばらく常温において結露を取ってから封を開けるようにします。
開封後は、
お茶は空気と湿気をきらいます。それを防ぐために、茶缶などの出来るだけ機密性の高い容器を使い、涼しい所に保管します。

お茶の成分は?

カテキン
タンニンの一種でお茶だけにしか含まれていません。これが渋みのもとになり、緑茶の有効成分の立て役者でもあります。
カフェイン
苦みのもととなる成分で、高級なお茶になるほど多く含まれます。
アミノ酸
緑茶のうまみ成分です。テアニン、グルタミン酸など20種類ほどが含まれています。
ビタミンC
加熱されても破壊されないビタミンCが含まれています。
その他
フラボノイド、テアニン、サポニン、多糖類、フッ素、ビタミンEなど多くの薬効成分が含まれています。

お茶の効能は?

緑茶の成分 効能
カテキン類
(茶タンニン)
発ガン抑制作用
ガン転移抑制作用
細胞の突然変異抑制作用
抗酸化作用
血中コレステロール及び血圧上昇抑制作用
抗菌作用
抗ウイルス作用
虫歯予防
口臭予防
カフェイン 疲労感や眠気の除去
利尿作用
ビタミンC ストレス解消
風邪の予防
ビタミンB群 糖質、アミノ酸などの代謝促進
r−アミノ酢酸(ギャバ) 血圧降下作用
フラボノイド 血管壁の強化、口臭予防
多糖類 血糖降下作用
フッ素 虫歯予防
ビタミンE 抗酸化作用、老化防止
テアニン 血圧降下作用

特筆すべきお茶の薬効!

ガン予防
お茶に含まれるカテキンが、ガンの原因となる「活性酸素」と呼ばれる物質の害を中和してガンを予防します。また、お茶を飲むばかりでなく、料理に使うなどして直接食べるようにすると抗ガン効果が非常に高くなります。
ちなみにお茶の大産地の静岡では、ガン死亡率が全国平均を20%も下回っているそうです。
食中毒
あの有名な病原性大腸菌0−157を含め、コレラ菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌など、食中毒の原因となるさまざまな病原菌に対してお茶は素晴らしい殺菌効果を持っています。
お茶で長生き
お茶をたくさん飲むと長生き出来ることが新聞に載っていました。朝日新聞10月1日付。人吉市在住の中学校の時の恩師・牧下先生から情報を提供していただきました。